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【申込受付中】陶磁器de読書会 夏目漱石『三四郎』@ポートベロ

20190725

次回の読書会は漱石『三四郎』
青春初恋小説の鑑賞ポイントを
超簡単!に解説します

申込はこちら カリーニョ公式ホームページ
岡山市にある英国アンティークショップ「ポートベロ」さんとのイベント「陶磁器de読書会」。
次回は、明治の文豪、夏目漱石の初期作品である『三四郎』です。
いやー、来ましたね。日本文学ですね。ワクワクします。

私が三四郎を初めて読んだのは、大学3年生の4月22日。(読書記録をつけています。同じ日に遠藤周作の『黄色い人』を読んでいるようです。)そう、まさしく主人公三四郎が大学に入学するのと同じ年代ですよ。偶然ではなくて、これは意識的にですね。二十歳前後の私は、「二十歳ごろでないと味わえない作品を積極的に読んでいこう」という気持ちがありました。

その時にはですね、三四郎が「おら東京さきたべ」的な様子や、大学の悪友とのからみ、大学の授業、いわゆるキャンパスライフですね、そういうものにとても共感しながら読んだ覚えがありました。

次に再読したきっかけは、朝日新聞が2014年10月から『三四郎』を約100年ぶりに新聞連載したことです。(『三四郎』はもともと朝日新聞の連載小説です)当時私は朝日新聞を購読してまして、それでもう一度、今度は毎朝丁寧に読み直しました。なかなかおもしろかったですよ。当時の新聞連載と同じ区切りでしたから、「どういう展開になるのだろう」と当時の読者と同じ気持ちでワクワクしながら毎日読むことが出来たのですからね。
(ちなみに、朝日新聞の『三四郎』連載の後、『それから』も2015年に連載され、その読者感想欄に私の投稿が掲載されました)

そして今回です。あれから5年がたち、私の知見も上書きされて、漱石の『三四郎』執筆当時の年齢にも近くなり、また新たな発見や、捉え方の違いを実感しています。それを皆さまにお話しするのが、今からとても楽しみです。

会場は前回同様、「アンティークハウス ポートベロ」さんです。

ポートベロさんにおかれている商品は、夏目漱石がイギリス留学していた頃の20世紀初頭のものが多く展示されていますので、当時の雰囲気にひたれること間違いなし。当日はカリーニョのレンタル商品の中から、エインズレイの廃盤商品である「サマーセット」のワンポイント解説もしたいと思います。文学と陶磁器などの文化がどう密接にかかわっていたのか、そして漱石作品の魅力というのはどこにあるのか、漱石ファンの方にも、初心者の方にも、わかりやすく伝えたいと考えています。

詳細は、ホームページの「ニュース」でお知らせしていますので、どうぞご覧ください。

秋の実りが描かれた陶磁器を愛でながら、秋を舞台にした物語を味わう。
秋の気分を満喫できるティータイムを皆さまと共に過ごせたら、と企画作りを頑張っていきますので、どうぞ皆さまの参加お待ちしております。
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【終了しました】陶磁器de読書会 『秘密の花園』の秘密に迫ります!

20190610

英国アンティークショップの「ポートベロ」さんとのコラボイベントが決定しました。

題して『陶磁器de読書会』!
応募方法は、こちらをご覧ください。
陶磁器de読書会『秘密の花園』募集要項

そう、読書会です。いやあ、お互い念願かなっての企画決定です。
今回のテーマは、バーネット作『秘密の花園』。

読書好きのポートベロさんと二人で満場一致(?)で決めました。
「やっぱり、これからスタートしよう!」という二人の気持ちがピッタリ合った『秘密の花園』。
不動の名作とは、このことですねー。

言わずと知れたイギリスの児童文学の名作である本作は、私も小学生の時に、学校の図書館で読んで以来ずっと好きだった作品です。今回の企画が決定して久しぶりに再読してみると、あらまあ不思議。当時、小学生の私が読みながら描いた自分なりの「秘密の花園」の画面が蘇ってくるではありませんか。(さし絵に描かれていたのじゃなくて、自分の空想で、映画のように立体的にね)

30年近く全く思い出すこともなかった自分の描いた「秘密の花園」が、文字を追っていくうちに、急に頭の中に再現できた。そのことに、ものすごくファンタスティックな感じと、当時のワクワクしながら読んでいた気分を味わうことができたのです。そうなんです、当時の自分と完全にシンクロしたんですね。これが、幼いころに読書をする醍醐味なんだと強く感じましたね。

会場は、イギリスのコテージ風店構えで雰囲気抜群のポートベロさん。岡山市内にあります。創業40年以上の老舗アンティークショップであり、業界では全国的に名の知れた有名なお店です。

そんな大変趣のある会場で読書会ができることを、誰よりも私自身が一番楽しみにしているかもしれません。
当日は、カリーニョのレンタル食器でお茶のサービスも予定。
使用する食器のワンポイント解説もしたいと思います。
何より『秘密の花園』は、イギリスで紅茶・陶磁器文化が非常に盛り上がった時代を舞台にした作品で、随所にそれらの描写があります。カリーニョのレンタル食器を知るうえでは、とてもよい教材とも言えますね。

もちろんそれだけでなく、「この作品の文学的な面白みはどの点にあるのか」という文学作品としてのわたし流鑑賞のポイントも、コラム「超簡単!」シリーズのように初心者にもわかりやすく解説したいと思います。

読んだことのない方も、昔読んだ懐かしい方も、みんなが楽しく語り合いながら読書のひとときを過ごせるよう企画作りに頑張っていくつもりですので、ぜひご参加ください。

3年ぶりのご挨拶

20190307

こんにちは。悠遠の風こと、玄馬絵美子です。
気が付けば、3年ほどブログを放置しておりまして、その間にブログIDのログインからメールアドレスのログインへと変更となっており、今はもう使用していないメールアドレスを思い出せず、管理者ページに行けないこと2年ほど過ごしておりました。
今回、問い合わせをしたり、過去の資料をさぐったりなどでようやく管理者ページを開くことができ、こうして更新のご挨拶ができている次第です。

その管理画面が開けない間に、ありがたいことにわずかではありますが訪問してくださった方もいて、更に2年ほど前に「読者のいずみ」を思い出してコメントをくださった方もいらっしゃって、このブログを閉じなくてよかったなー、と思います。

このブログも14年ほどになります。その間に、世の中のIT環境はすさまじいばかりに変わり、ブログの設定なども変わっていてびっくりしました。
そして何より、あの頃から比べて、私自身の置かれている立場も随分と変わりました。

この度、私が共同起業しました㈱アリベの高級食器シェアリングサービス「カリーニョ」とリンクをするご報告をしたいと思います。
こちらでは、私の最近の記事が見ることが可能です。一部、教養的な学びのコラムは有料ですが、身辺雑記や読んだ本などは無料公開しております。こちらのブログをお読みになられて私の話が気に入ってくださいましたら、ぜひ「カリーニョ」にも足をお運びください。

斜陽 再読

20151027

Eテレ番組「100分で名著」に『斜陽』が紹介され、私と同年代の又吉直樹が再読した、というので、芥川受賞後あんなに多忙そうな彼でさえ読んだのだから、ということで再読した。(2時間くらいで読めるので、再読をお勧め)

初めて読んだのが、17歳で、次は百年読書会での課題図書で読み、それから約7年後の再読である。(百年読書会で投稿した『斜陽』はこちら

再読して、そして作家高橋源一郎の解説を聞いてなるほど『斜陽』とはそういう話なんだと初めて腑に落ちた。
納得した点は大きく二つある。


一つは、なぜ登場する男たちが揃いも揃ってダメ男ばかりで、(没落貴族の直治は麻薬中毒で破滅的生活を送った挙句の自殺。作家の上原は家庭を顧みず、酒で身を滅ぼす。)もう一つは主人公のかず子は没落しすべてを失った後、なぜ突然未婚の母となろうとするのか、という疑問である。

これに対し、高橋の解説は目からうろこだった。いわく、
「男というものは、基本的に『生きる』ということが、人生の最優先事項ではない。男は、自分が勝手に作ったルール・秩序を守ることが、人生の最優先項目で、その主義を貫くためには『生きる』ことはもはや目的ではない。」
なるほど~。確かに、古今東西ジハードだのハラキリだの騒いでいるのは男ばかりで、かず子の「太陽のように生きます」という女性のように、生きることそのものには価値を置いてはいないのだ。
だから、自分たちが思い描いている主義主張が通らなければ、途端に懸命に生きることを放棄し、ダメだと分かっていても、酒やたばこや賭博に身を投じやすいのだ。

また、名言の一つである「人間は、革命と恋のために生きるのだ」というのは、2度もリフレインしてある(118ページと138ページ。角川文庫)ことからも、『斜陽』の物語の核心的部分であり、テーマでもあるのだろうが、今までなんとなく胡散臭いとずっと思ってきた。別に私にとって、人生は革命でもないし、恋だけのために生きているんじゃないけどな~、と。皆さんもそう思いませんでしたか?
だがこれも、高橋が時代背景と共に解き明かしてくれた。

これは、「人間は、国家と家制度のために生きるのではない」という反語なのだ。

つまり、この物語の舞台は現代でなく、昭和20年の終戦直後であり、今まで信じられてきた国家主義から新しい民主主義への転換期であり混乱期であったのだ。
つまりそれまでずっと日本は男子はお国のため、女子は家のため(かず子が作中で述べる「女大学」のこと)だけに生きてきたのだ。それを打破(革命)しようと、男子である直治や上原は運動を起こしかけて夢破れたが、女子であるかず子は、家制度に反し好きな人の子供を産むというシングルマザーの道をあえて選んだのである。
こうしてみると、かず子の最後の名言である「古い道徳とどこまでも争い、太陽のように生きるつもりです」決意は、なるほどそういう意味だったのかと、初めて納得した。全てを失った後でも、太陽のように生きると宣言できるのは、やはり高橋の言う「生きる」ことが人生の最優先事項である女だからなのかも知れない。

お陰で、かず子が作中「何の躊躇もなく、片端から旧来の思想を破壊していくがむしゃらな勇気」の本に興奮を覚える理由がわかったし、名文満載の太宰文学を見直すこともでき、今回の再読はとても収穫が大きかった。
「100分で名著」番組に敬意を表したい。

朝日新聞に掲載されました

20151019

先月の話ですが、投稿文が一部掲載されました。
(平成27年9月9日(水) 朝日新聞朝刊 「漱石『それから』2015 反響編下(文化・文芸面))

私としては、なんだか思いっきりはしょられた気分でしたが、それでも数ある投稿の中から選んでくださったことには感謝しています。

投稿した感想文の一部を小欄にもUPしたいと思います。
プロフィール

玄馬 絵美子/悠遠の風(ゆうえんのかぜ)

Author:玄馬 絵美子/悠遠の風(ゆうえんのかぜ)
文学を好みながら薬学大学に進み、薬剤師となり今に至る。
(各書評のカッコ部分の年代は、初めてその本を読了した年月日)
現在㈱アリベ 取締役CFO




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